代表挨拶

奥原商事の創業は1974年(昭和49年)で、約7坪のお店から徐々に店舗を広げていきました。最初は「おくはら軍払下品店」という名前で、ベトナム戦争終了後に米軍の放出品を買い取って販売していました。1985年(昭和60年)には倍の14坪となり、この頃から売る物資が減ってきたので、ファッション業界に入っていき、仕入れ先もそれまでの米軍基地からアメリカ本国に移り、「アメリカンスペース」という店名に変わりました。
1992年(平成4年)、ハンビー飛行場跡地の国道沿いに110坪のお店を開業。1998年(平成10年)には、アメリカンビレッジの中に自前で約1,000坪の土地を取得し、300坪の「アメリカンデポ」という店舗を作って、テナント13店舗と一緒に商業施設の運営に関わるようになります。そして、2009年(平成21年)にはアメリカンビレッジの一角に作った商店街が、敷地面積1万坪のデポアイランドです。デポアイランドを作ってからは地域住民を巻き込み、今は行政の力も借りて協働してまちづくりをしています。

沖縄を訪れている観光客の7割以上が日本人であり、どこに行っても見られるような風景は、日本人観光客も見たくないはずです。ここならではの風景を見て、滞在を楽しんでほしいと思っています。
僕らは、日常空間と非日常空間の融合を目指し、日本でもなく沖縄でもない、どこかの海外の街のような雰囲気を作りたいと思っています。

僕らのお店に訪れるお客さんは高校生、大学生の男性がメインでした。このお客さんたちが二十歳 になったら彼女を連れてきて、結婚したら子供を連れてまた訪れる。それがずっと続いて、三世代が一緒に買い物に来てくださっていました。「これだけ地域に 支えられているんだ」ということを実感し、そうであれ ば地域に嫌われてはいけない、地域から応援してもらわないといけない。
そのためには地域に貢献しなくてはならないし、こちらから先に働きかける必要があると思いました。デポアイランド通り会は、非常に地域の応援団が多い商店街になりましたし、今思えば、その考え方が正解だったのではないかと思っています。

これからも、デポアイランドと、アパレル・雑貨店舗を多くのお客様に楽しんでいただきたいと思っております。

株式会社奥原商事代表取締役 奥原悟

 

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